設備・機器
液晶視力検査表
当院の視力検査表で、4台設置しています。これを用いて裸眼及び矯正視力の測定を行います。字ひとつ視力、字づまり視力、絵視力にも対応しています。
オートレフケラトトノメーター
この器械1台で屈折検査(近視・遠視・乱視)、角膜曲率測定、眼圧測定、角膜厚の4つの検査が同時に可能です。検査する毎に移動の必要がないため、体の不自由な方でも移動の負担が少なくて済みます。
スペキュラーマイクロスコープ
角膜内皮細胞の状態を計測します。角膜内皮細胞は角膜の透明性を保つ役割を担っています。手術適応の決定や術後の角膜へのダメージを測定します。
光学的眼軸長測定装置
眼球の大きさ(眼軸長)を測定します。眼球の前後の長さを0.01ミリ単位で正確に計測する器械で、白内障手術の術前検査で使います。また、眼内レンズの度数計算も行うことができます。
超音波画像診断装置
超音波を用いて眼内を観察する検査です。眼底が見えないような硝子体出血や強い白内障、硝子体の混濁により眼底検査が困難な場合や網膜剥離等の疾患で有用な検査です。
レーザーフレアメーター
目の中に炎症があるかを調べる検査です。角膜と水晶体の間を前房といい、その中を満たしている液体(房水)中のタンパク濃度を数値化して眼に炎症が起きているか調べます。
視機能評価機アイモvifa
視野検査とコントラスト感度検査が可能な検査機器です。アイパッチでの片眼の遮蔽が不要で、両眼を開放したまま自然な状態での検査が可能です。検査精度を高めつつ、検査時間も30%ほど短い検査時間で測定が可能です。患者さんの負担を軽減してくれます。
広角光断層血管撮影装置(OCT/OCTA) キヤノン OCT-S1
キヤノンOCT-S1はレーザー光源に波長掃引式光源を採用し、スキャン幅約23mm、深さ約5.3mmの広角撮影を実現しています。S1は、これまで捉える事が困難であった広角かつ深部に至る眼底三次元画像をワンショットで撮影することが出来ます。
また、AIを用いた画像処理技術により、一度の撮影で従来の蛍光眼底撮影の代用となる広範囲にわたる高精細な網膜血管画像が取得出来るため、造影剤を使用することなく短時間・低侵襲で網膜血管解析が行えます。
ハンフリー自動視野計
片目で一点を注視したときの、中心視野の見える範囲と感度を調べる検査です。自動で視野を測定する器械です。特に緑内障の診断や経過観察によく用いられます。
ゴールドマン視野計
片目で一点を注視したときの、見える範囲と感度を調べる検査です。ハンフリー自動視野計よりも広範囲の視野が測定でき、視神経疾患、脳疾患による視野異常の検出や進行した緑内障の経過観察に有用な器械です。疾患ごとに特徴的な視野変化を生じることが知られています。年齢や疾患、目的に応じた方法と検査機器を用いて検査します。
広角眼底カメラ(無散瞳、造影検査に対応)
フラッシュをたいて眼の奥を撮影する検査です。従来の眼底写真は画角が狭いため、眼底全体を撮影するには何度も撮影する必要がありましたが、一度の撮影で広範囲の眼底を高画質で撮影することができるようになってきました。造影剤を用いて眼底の網膜や脈絡膜の循環状態を評価する造影検査も行えます。
光干渉断層計(OCT)
網膜は10層構造になっており、網膜の断面図を層別に撮影観察することができます。撮影時間は短く患者さんの負担も軽減されます。これにより、黄斑上膜、加齢黄斑変性、緑内障など様々な疾患を侵襲なく検査することができます。また、造影剤を使わず安全に網膜の血管構造を解析することができます。これにより、糖尿病網膜症などに起こる血流循環の異常を検出することができます。
色覚検査
表の中の文字や線をなぞったり、色のついたキャップを順に並べたりすることで色を識別する能力を調べます。当院では異常の有無を調べるスクリーニングテストと、異常の病型を判定することが出来ます。
YAG(ヤグ)レーザー装置
特殊なレーザー光線を用いたレーザー治療装置で、主に後発白内障や急性緑内障などの治療に用いられます。
アイケア
麻酔薬不要の手持ち眼圧計です。痛むことなくわずか数秒で測定できます。乳幼児、移動の困難な方、瞼が開きにくい方でも検査可能です。
スポットビジョンスクリーナー
器械を見るだけで弱視の危険因子となる斜視および屈折異常(遠視、乱視、近視、不同視)をスクリーニングします。生後6か月以降の乳幼児であれば抱っこしたままでも検査が行えます。
フリッカー
点滅する光のちらつきを見ることで、視神経機能に異常がないか測定します。外傷、薬の副作用、虚血、多発性硬化症という難病などが原因で起こる視神経炎に対して有用な検査です。
ヘススクリーン
眼球運動障害の有無や程度を調べる検査です。眼の神経や筋肉に何らかの異常があるために、斜視になっていたり、眼の動きに異常があったり、眼窩吹きぬけ骨折が疑われたりする場合にこの検査を行います。
ERG
検査用のコンタクトレンズを目に装着して光を当てた時、網膜がどのように反応するか測定します。網膜に機能障害が存在するか調べたり、網膜疾患の鑑別に用いたりします。
レーザー光凝固装置
当院ではパターンスキャンレーザーを用いており、短時間高出力で網膜光凝固を行うことにより、網膜内層や脈絡膜で侵襲が及ぶ範囲を大幅に少なくし、患者の疼痛を軽減します。特に糖尿病網膜症や網膜裂孔などの治療に用いられます。